もうすぐ44歳になる。
15歳でボクシングジムの門を叩いてから29年。
人生というのは、本当にあっという間で、冷静に振り返る余裕もなく駆け抜けていく。
「なんでボクシングなんかやってるの?」
今まで何度、この質問をされたか分からない。
どうやら、人間というのは何をするにも意味が必要らしい。
なんの意味があり、なにを成し遂げたかどうか。
自分は、只々、このスポーツが好きだっただけで、それで食っていけないとか、チャンピオンとかどうでもよかった。それでも繰り返されるこの質問に、なんだか自分がそれではいけないような気がして、必死に意味を作ろうとしてきた。
でも、そんなのは所詮、偽りのこじつけだから、結局は崩れてしまう。
最後に残るのは、いつも、ボクシングが好きなだけというシンプルな思いだけ。
この先、どのような人生を歩んでいくとしても、この思いだけは大事にしていきたい。
いつだって、ボクシングは自分にとって宝物だったから。
(MOK代表 原)
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