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諏訪先生

私が武道の世界に初めて接したのは小学四年生から六年生まで通った剣道教室です。
その剣道教室は小学校の体育館を借りて50人以上も の生徒で練習する、規模の大きな剣道教室でした。先生も10人以上はいたと思います。

その中で諏訪先生という非常に厳しい先生がいました。
筋骨隆々の仁王像のような風貌で子供にも容赦なく打ち込んでくる(多少は手加減していたと思うが、それでも痛かった)とても怖い先生だった。
私も最初は先生が怖くて、剣道教室に行きたくなかった程でした。

私は子供の頃、多くの習い事をやりましたが、この先生ほど印象が深く、尊敬できた人はいません
この方は本当に厳しい人でしたが剣道に対して純粋で真剣だった。
そして厳しさの心底に偽りのない真心があった。

子供心に「この人は本当に剣道が好きなんだなあ」と感じたものです。
純粋な心は人の心を打ちます。子供なら尚更なのではないでしょうか。
私は諏訪先生の指導を受けてから、剣道に対する考え方が変わり、剣道をやることに誇りを持てるようになりました。

私は現在、「剣道」から「拳道」へと形は変わりましたが、諏訪先生と同じ指導者として生きています。
私には他人に甘いところがあり、それは結局、諏訪先生のような真の優しさではなく、己の心の弱さから生ずるものだと思います。
まだまだ指導者として諏訪先生に遠く及びません。

私が諏訪先生から学んだ一番大切なことは、
「なにごとも真剣に取り組むこと」です。

先生は竹刀を本物の刀だと思えと仰いました。
軽々しく振り回したり、遊び半分で練習できないはずだと。
常に真剣であるという意識をもつこと。
それによって戦士としての自覚と誇りが芽生えます。


私のジムはプロボクサーを育てません。
そのことで以前は、「どうせ試合に出る訳じゃないんだから」とか「どうせ、お遊びなんだから」などという声や空気がジムに漂っていました。
私自身が「楽しいジム」という意味を履き違えてしまい、あえて厳しいことを言わず、それを許してしまいました。

どうせなどという考えは、今のMOKボクシングジムには存在しません。
私はどんな目的であれ生徒全員をボクサーという戦士として見ています。
少年剣士に自覚を求めた諏訪先生のように。


(MOK代表 原)
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ロッキーの挑戦 PART8

前回、カトウと互角以上の闘いを演じ、勢いにのるロッキー。
その余勢を駆ってナガシに挑む。

ロッキー対ナガシ(スパーリング3ラウンド)
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開始からナガシにペースを奪われ苦戦するロッキー。
ロッキーはパワーはあるが、ナガシとは駆け引きで数段劣る。
自分のリズムが作れず、歯痒い展開が続く。

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ロッキーのブロッキングは甘い。
相手の攻撃を受けると簡単に断ち割られてしまう。
なかなか自分のリズムが作れないのは、そのせいもある。
闘いの流れを途中で寸断されてしまうからだ。

見えない壁に阻まれたように、なにもできぬまま空しく時間が経過する。

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この戦況を打破するためにロッキーは得意の左フックに全てをかける。

ゆったりと構え、攻撃準備を整えるロッキーに、もはや迷いはない。
ワンツーで一気に距離を詰め左フックをフルスイングする。
今のロッキーの持てる力の全てを込めたパンチがナガシに襲い掛かる。

だが、ロッキー入魂の左フックすらもナガシには通用しない。
ウイ-ビングで外され、逆に反動を利用した強烈な左フックで後退させられてしまう。
これにはロッキーも思わず感嘆の声をあげる。


「とても勉強になりました!こんな闘い方もあるとは・・・やればやるほど奥が深いスポーツですね。こんなおもしろいスポーツはないですよ!」

ロッキーは、またもナガシからボクシングの奥深さを教えられた。

大地にしっかりと

いよいよデビュー戦を迎えた、陳くん。相手は歴戦の勇士、超人セイジ。

「怖いよ、緊張する」

初陣を前に武者震いする、陳くん・・・
闘いの行方は果たしてどうなるのだろうか。

陳くん対セイジ(スパーリング3ラウンド)
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初陣の緊張から動きが硬い陳くん。必要以上に肩に力が入っている。
これでは攻防共にスピードが出ない。
「もっと肩の力を抜け」と声をかけたら落ち着いて構えるようになった。

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左のガードはやや低いが身長差を考えればこの位置でいいだろう。
むしろ肩の力が抜けていて良い。
足のスタンス、適度な膝の折り、重心の安定、よしいけるぞ!

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身長180cm、セイジとしてもこれほど大きな相手と闘うのは初めてだ。
リーチの長いジャブで突き放され距離感がつかめない。
陳くんはジャブを打つことで徐々に硬さがほぐれ、自分のペースをつかめてきた。

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セイジはボディストレートを試みるが、踏み込みが遠い。
逆に反撃のワンツーを喰らってしまう。
これで目を覚ましたセイジはパンチを上下に散らして揺さぶりをかけ、得意の高速コンビネーションを軽くヒットさせる。

セイジは賢明なファイターだ。
力量差のある相手を必要以上に痛めつけるような真似はしない。
とはいえ陳くんもセイジ相手に最初は緊張していたが堂々たる闘いぶりだった。初陣としては上出来だろう。

ロッキー、オオシカ、そして陳・・・
新しいMokkeiボクサーたちがしっかりと育ってきている。
大地にしっかりと。

Mokkeiボクサーたちへ

ここの所、体調が優れず指導にも支障がでてしまい大変申し訳ない。
2~3日、休養をとってようやく気力体力ともに回復してきました。
今日は新しい看板やチラシを作ったり練習メニューを考えたりしてます。
私はまだまだ弱いです。だから今、持てる力の全てで物事にぶつかっていくだけです。時に無様に倒れようが何度でも立ち上がればいい。

Mokkeiボクサーたちよ!聞いてるか?
うまくやろうとするなよ、他人と自分を比べるな。
結果に失望する前に自分に甘いところはなかったか?
格好悪くたっていい、失敗したっていいじゃないか。
あきらめるな、手を出せ、前へ出ろ、倒れても立ち上がれ。

闘おう!私も君たちと同じだ。

(MOK代表 原)

ロッキーの挑戦 PART7

ここまで幾多の闘いを経験し、一歩づつ着実に力をつけてきたロッキー。

遂にデビュー戦以来、目標として追い続けてきたカトウに一矢を報いる時が来たようだ。(今回のスパーの模様は写真がないので文章のみです)

ロッキー対カトウ(スパーリング3ラウンド)

(第1ラウンド)
スパーが始まる前から、静かな闘志を燃やすロッキー。
今回はいつもと様子が違うようだ。開始のゴングと同時に両者、構える。
ロッキーは目前の闘いを前に集中し、気に満ちている。いい布陣だ。
対するカトウは余裕綽々として明らかに舐めてかかっている。
自分では気がついていないが、構えが隙だらけだ。その差がすぐに表れてきた。カトウは不十分な構えの為に、ロッキーの攻撃を捌ききれない。
クリーンヒットこそ許さなかったが、今までかすりもしなかった、ロッキーのパンチがカトウを確実に捉えはじめる。

(第2ラウンド)
多少の動揺は受けたものの、カトウにも一年間、練習を積み重ねてきた誇りと先輩としての意地がある。
すぐに立て直してロッキーのガードの隙間にジャブを突き刺す。
しかし今回のロッキーはあくまで自分の闘いに徹している。
習い覚えた戦法を、ひたむきに繰り出す。
徐々に押されていくカトウ。
プライドと意地が空回りして本来の闘いを見失っている。

(第3ラウンド)
もはや完全に浮き足立ったカトウに、ロッキーの猛攻が襲いかかる。
ワンツーで飛び込んで、ロッキー得意の左フックが炸裂!
強烈なパンチに思わずジム内に喚声が上がる。
カトウも必死に攻撃を捌くが、有効な反撃に移れない。
終了間際、カトウが身体を横に捻ってよけた所に、迎え撃つように左フックが決まる。


終わった後、両者は互いの健闘を称える。
カトウはロッキーの成長を素直に認め、自分の驕りを恥じた。
ロッキーにとってカトウは良き先輩であり、良き好敵手でもある。
これからも互いに切磋琢磨して、己の中の強さを目指してほしい。

大事な時間

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自分と真剣に向き合う時間を持つことは大事なのではないだろうか。

鏡に向かってシャドーボクシングをする時。

一心不乱にサンドバッグを打つ時。

心の奥が熱くなるような充実した時間がボクシングにはあります。

テーピングの無料サービス

私の知り合いの方からの、ご厚意でテーピングを大量に頂きました。

ボクシング用具の横の黒いカゴに置いてあるので使って下さい。
下の写真のように大きめのテーピングを2枚、手の甲に貼るだけでも十分、拳の保護になります。
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(MOK代表 原)

学び伝えること

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ナガシからボクシングテクニックの指導を受けるロッキー。

MOKボクシングジムでは上達したら、後進の人たちに指導することを奨励しています。
自分が努力して身につけた経験を人に伝授していくことは人間にとって自然であり大事なことだと考えているからです。
またボクシングに関する私語も奨励しています。
道に迷ったら訊けばいいのです。どんどん質問しましょう。

本物の輝き

「柔道の井上康生敗れる」
どんなに強いものでもやがては衰え引退する。
康生がアテネで負けてから四年。
批判もあっただろうがそれでも闘い続けた。意地を通した。
人間、物事がうまくいかなくなった時、落ち込んだり、腐ったりするけど、それでも投げ出さずに頑張れる奴こそ、私は本物だと思う。

(MOK代表 原)
プロフィール

MOK

Author:MOK
元MOKボクシングジム代表。

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